どみなんとの備忘録

ゴリラのじゆうちょうです

【感想】シンフォニック=レインの感想 -ネタバレなし-

 シンフォニック=レインという非18禁の美少女ゲームがとてもとても面白かったのでその紹介をしたいと思います。思ったことを文章にするのは非常に難しいものですね。また今度ネタバレ有りの感想も書こうかなと思います。

 

 

 

 http://www.kogado.com/html/kuroneko/sr/top/main.htm

雨が止むことなく降り続ける街ピオーヴァは、音楽家を夢見る若者達が集う、音楽の街でもありました。
クリス=ヴェルティンは、恋人のアリエッタが暮らす生まれ故郷の田舎街から遠く離れ、
彼女の双子の妹トルティニタと共に、街のシンボルであるピオーヴァ音楽学院に通っていました。

魔導奏器フォルテールの奏者、フォルテニストになることを目指し、
クリスがこの街に来てから2年以上の月日が流れ、季節は冬……。
あと数ヶ月で卒業を迎えるクリスは、フォルテール科の卒業課題として、 一月半ばの発表会で、
歌唱担当のパートナーと共に、 オリジナル曲を合奏しなければなりませんでした。

しかしクリスは、未だにそのパートナーさえ決めようともせず、ただやる気のない毎日を送り続けていました。
週に一度届く恋人からの手紙と、
この街に引っ越して来たときに出会った部屋の居候、
身の丈10センチほどの小さな音の妖精フォーニが、
彼の世界のすべてでした。

 雨――いつまでも、止むことなく降り続ける雨。

雨音が奏でるメトロノームにのせて、魔導奏器フォルテールの音色を響かせましょう。
クリスの奏でる音色と、音の妖精フォーニの歌声が重なり、響き渡る時、
何かが起こるのでしょうか?

……さぁ、妖精の歌を奏でましょう。

  すごい!公式サイトの紹介を読むと、まるでこのゲームがちょっと物哀しい恋愛ゲームに見える!嘘ではないですけども。恋人を故郷に置いて進学した主人公。その傍らには恋人の双子の妹。そして学校では女の子と色々巡りあって......みたいな。大雑把に言ってしまえば、遠距離恋愛してる恋人とこっちに居る女の子と自分の三角関係のお話。音楽の才能のある妹と音楽の才能の無い姉からなる双子の姉妹。音楽の才能のある主人公は、しかし、周りの予想に反して才能の無い姉の方と付き合った。遠距離恋愛となった今でも週に1回、そんな恋人と文通をしている主人公。多分電話は存在しない世界なんでしょうね。魔力で音を出す楽器に主人公にしか見えない妖精、なんだかちょっとファンタジーちっくな世界観。そして残る謎とEDを巡る解釈。全編を通して惹きつけられるBGM。予想以上に悲しくて、でも湿っぽいんだかドライなんだかわからない。”雨が降り続く街”が舞台な事からわかるけれどもちょっと薄暗い。そんなお話。あぁなんだか何を書きたいのかわからなくなってきたぞ。
 
 システムはふるーーい感じのADV。途中で挟まる音楽ゲームで躓いたり(僕は全てオートモードでプレイした。めっちゃムズいもん)、Qセーブやら、”選択肢まで進む”とかが無かったり、時代を感じるけれどもストーリーと音楽がそんなことを気にしなくさせてくれる。必要最低限は用意されてるし。あっアニメーションはufotableらしいぞ!
 
 物語としては層構造になっていて、気づかない人は気づかないし、気にならない人は気にならない。色々有ったねハッピーエンドだね、とか、あぁ悲しいことだなぁ、とか、それぞれのEDについてそれなりの納得は残してくれるし、それだけで充分という人も居るだろう。でも、この作品はそれ以上の鑑賞に耐え得るものとなっていて、つまり、いくらでも掘り進める事が出来る”厚さ”を持っている。読み手の読み解き、解釈の幅を大いに受け入れる余地の有る文学的な作品だ。誤解のないセンテンスを積み上げるのが論説文だし、状況を書き連ねている束が台本であるとするならば、まさしくこの作品は我々に物語を与えてくれる。登場人物の、ひとつひとつの発言をよく読んだ時、僕たちは普段からどれだけ言葉をいい加減に扱っているのかを思い知らされる。恐怖すらし得るかもしれない。
 
   全てが明かされるEDが有って、そしてそれでも満足できない人に贈られる救済が有って、それでお終い。めでたしめでたし。......しかしそこには嘘と作為と愛の裏側をどうしても覗き込みたいと願う意地の悪い読者の付け入るスキを多分に残しているのだった。意図して残されたその意地悪のための隙間をどう埋めていくかは各々の解釈によるだろう。「何もかも話してくれないと嫌!汲み取れなんて言わないで!」というプレイヤーからすると、この物語の評価は普通止まりとなってしまうに違いない。
   
 書きたいことが上手くまとまらないから、登場人物の紹介でもして終わろうと思う。
 
・主人公
天才。暗い。この物語における一人称の語り手。学校をよくサボる大学生みたいなやつ。誠実では有るんだけど、皆に誠実というのは不誠実だよねみたいなよくある三角関係のお話の主人公っぽいメンタリティに見える。少なくとも当初は。
 
・アル
主人公の恋人。双子の姉で才能がなかった方。故郷の地でパンとか焼いてるらしい。
 
・トルタ
双子の妹で才能が有った方。主人公と一緒に進学してあれやこれやと幼馴染的お世話をいっぱい焼く。
 
・ファル
どんな学園にも1人は居そうな完璧生徒会長キャラ。キャラ...... 僕はこの娘が1番好きです。
 
・リセ
小動物系後輩。王道だね。人をダメにしそう。
 
・アーシノ
ギャルゲにはこういう異性にモテモテの悪友キャラを絶対に出さなければならないという法律でも有るのだろうか。そういったキャラクターはえてして愚者的立ち回りをするけれども、彼は本当の愚者。いいやつ。
 
  ゲームの良さを伝えたいのか僕が何かを書き散らかしたいのか分からなくなってきた!というわけでまとめに入ろう。
 
 まとめ
 頼む!!!今すぐプレイしてくれ!!!