どみなんとの備忘録

ゴリラのじゆうちょうです

【翻訳記事】Your Guide To Legacy Sideboards by Michael Majors

 GP千葉2016に向けてレガシーを始めようという方も多いのではないでしょうか。かくいう僕もその1人で、レガシーについて調べれば調べるほど多種多様なデッキの動きに魅せられ続ける日々です。そんな多種多様なデッキが存在するフォーマットでサイドボードはどう組めばよいのか、そもそも何がサイドボードとして有効なのかを紹介する記事となっています。

原文はStarCityGamesから

StarCityGames.com - Your Guide To Legacy Sideboards

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これは将来的には少し変わるかもしれない。

 今週末にGPコロンバスが有るわけだし、ここでレガシーについて語っておくのは適切なタイミングだろう。既にデッキについては語ったことだし、より実践的な内容について書く時だ。私にとってレガシーは大好きなフォーマットなのだが、SCGツアーのメインフォーマットにならない以上、頻繁に遊ぶフォーマットにはならないだろう。その結果みんながやってることの輪から少し離れてしまった。もしかするとあなたもそうで、どんなデッキの選択肢があって、どんなカードが人々に使われているのかにあまり馴染みがないかもしれない。

 この記事が、人々が何を使っているのか、どういう風にサイドボーディングをしているかを掴む手助けになれば嬉しい。あなたの考えの原型になるかもしれないし、カンニングペーパーにも使えるかもしれない。

 

レガシーに関するちょっとしたメモ

 いつものことであるが、どんなアーキタイプに対しても包括的なサイドボードというものを組むことは出来ない。レガシーは大きなフォーマットで、非常に多様性があり、全ての選択肢をカバーし切るのは不可能だ。

 今回はMO上で人気なアーキタイプを数種類選び、SCG ClassicsやIQのリソースからデッキレシピを集めた。

 覚えておいて欲しいのは、レガシーのデッキには共通部分が多いということだ。レガシーというフォーマットは最適なカード選択を要求し続け、そしてそ選ばれた一部のカードはトーナメントシーンで一定の成功を収めているためだ。

 レガシーには一貫した2つの傾向がある。つまり、アンチ青カードとヘイトカードだ。前者は《渦まく知識/Brainstorm(ICE)》が最もレガシーでパワフルなカードであり、《意志の力/Force of Will》がこのフォーマットをコンボデッキに溢れかえるのを防いでくれているのを考えると納得出来る事だろう。青は最も人気なカラーだ。彼らの速さと相手への対応能力のお陰で青いデッキは様々な種類で存在する事が出来る。結果として、赤を含むデッキは《紅蓮破/Pyroblast(ICE)》や《赤霊破/Red Elemental Blast(4ED)》にアクセス出来るようにすべきとなった。あまり一般的ではないが似た傾向として、アグレッシブなデッキが《窒息/Choke(8ED)》を入れるといった事が見られるのもそれだ。

 後者のヘイトカードはこのフォーマットのサイドボードの大部分を占めるカードだ。レガシーにはその長い歴史の中で印刷された、様々な戦略を止める多種多様なカードがある。これらの選択肢はどれも非常に魅力的だ。対戦相手が一度もスペルをプレイしたり解決出来なかったらそれは倒したのと同じようなものだ。特に多くのコンボデッキはこれらのヘイトカードと直接戦うか、サイドボードによって違う戦略を取ることにしている。

 レガシーでは色マナの安定化にもアクセス出来る。それなりのコストを要求はするが、レガシーにおいて色をタッチするのは簡単なことだ。多くの確立したアーキタイプは、対戦相手への干渉手段やヘイトカードのために新しい色をタッチする事が多々ある。これは本記事においてもよくある事だ。

 本記事は参考にするためのデッキリストを含んで展開していくが、しかしそれらは単なる参考に留めておくべきものだ。サイドボードに採用しうるカードや、各アーキタイプのサイドボード15枚の使い方に集中していきたい。

 最後に、あるアーキタイプの考えは他のアーキタイプにも転用出来るということをいつも忘れないでいてくれ!

 

※勝手に付けた目次

 

Miracles

Miracles
Matthew Tickal
7th Place at StarCityGames.com Classic on 5/15/2016
メインボード
クリーチャー(8)
3:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2:《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant》
スペル(27)
1:《議会の採決/Council's Judgment》
1:《天使への願い/Entreat the Angels》
4:《終末/Terminus》
3:《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2:《思案/Ponder》
4:《相殺/Counterbalance》
4:《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《意志の力/Force of Will
3:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
土地(22)
1:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1:《乾燥台地/Arid Mesa》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《平地/Plains》
4:《島/Island》
2:《カラカス/Karakas》
2:《Volcanic Island》
2:《Tundra》

 サイドボード(15)

1:《摩耗/Wear》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
2:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
3:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
1:《水没/Submerge
2:《基本に帰れ/Back to Basics》
1:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《Moat》
2:《赤霊破/Red Elemental Blast》

 

 ミラクルは尋常じゃない安定性によって一般的に最も人気がある。特に、《剣を鍬に/Swords to Plowshares(LEA)》という最強の除去や、《終末/Terminus(AVR)》という複数枚積める全体除去を持つため、クリーチャー主体のデッキに対しては非常に強い。一方、《相殺/Counterbalance(CSP)》が多くのコンボデッキに対してロックの役割を果たしてくれるが、しかし、相殺は時間も、マナも、デッキスロットも圧迫している。そのため、ミラクルは非クリーチャー系統のデッキに対して、他の青いアグレッシブなデッキと同じぐらいの干渉手段しかない。ミラクルのサイドボードはそういった弱点を埋めることに焦点が当てられている。

 もう1つの問題は、ミラクルのゲームスピードが非常に遅く、いくつかのデッキは《相殺/Counterbalance(CSP)》の上から倒しきる能力も持っているということだ。《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》と相手のマナへの干渉はこれに対する回答だ。特に、元からマナに関しては潤沢であるし、《不毛の大地/Wasteland(TMP)》に強い構造になっているので《血染めの月/Blood Moon(8ED)》と《基本に帰れ/Back to Basics(USG)》は非常に合っている。

 もっと重いスペルやもっとパワフルなパーマネント使わなくても、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》の存在から軽いインスタントやソーサリーをヘイトカードとして運用する事が出来る。

 

Eldrazi

クリーチャー(22)

4:《エルドラージのミミック/Eldrazi Mimic》
2:《終末を招くもの/Endbringer》
4:《果てしなきもの/Endless One》
4:《作り変えるもの/Matter Reshaper》
4:《現実を砕くもの/Reality Smasher》
4:《難題の予見者/Thought-Knot Seer》

スペル(13)

4:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
2:《四肢切断/Dismember》
1:《歪める嘆き/Warping Wail》
2:《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》

土地(25)

4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4:《魂の洞窟/Cavern of Souls》
4:《裏切り者の都/City of Traitors》
4:《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》
4:《不毛の大地/Wasteland》
3:《ウギンの目/Eye of Ugin》
2:《カラカス/Karakas》

サイドボード(15)

2:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《冬の宝珠/Winter Orb》
3:《灰燼の乗り手/Ashen Rider》
4:《虚空の力線/Leyline of the Void》
1:《四肢切断/Dismember》
3:《歪める嘆き/Warping Wail》

 

  エルドラージはレガシーにおいて最も一般的な《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》デッキだ。そのため、2マナランドを最大限投入し、完璧に無色で構成されている。このため、サイドボードのカードは相手に干渉をするパーマネントやヘイトカードで埋められている。特に私は《冬の宝珠/Winter Orb(3ED)》のような、よくデルバーデッキでも見られるカードが好きだ。エルドラージの優位性はその恒常的なマナの優位性にあり、その結果、無色での干渉手段は非常に効果的なものであるか、大変に手間のかかったものになる。

 その事実は、このデッキの干渉手段が非常に限られたものになっているということを表している。《歪める嘆き/Warping Wail(OGW)》のような融通の効くカードが回答になるかもしれないし、《漸増爆弾/Ratchet Bomb(M14)》のようなカードが魅力的かもしれない。

 《灰燼の乗り手/Ashen Rider(THS)》は《実物提示教育/Show and Tell(USG)》デッキの裏を掻くカードとしてよく利用されている。

 

Shardless Sultai

 スゥルタイ続唱はモダンにおけるジャンドのようなものだ。1ターン1ターンを効率的に回していき、様々なアドバンテージを取る便利なカードで対戦相手を引き裂く。《断片無き工作員/Shardless Agent(PC2)》の存在から、殆ど打ち消しをデッキに入れる事ができない。これは青いデッキのミラーマッチにおいては有効に働くが、コンボデッキとのマッチアップに対しては非常に弱くなってしまう。

 結果として、サイドボードにはしばしば続唱によって唱えられるパーマネントやハンデスが軽い打ち消しの代わりに入る事になる。よくあるのはクロック兼コンボ対策として《翻弄する魔道士/Meddling Mage(ARB)》を入れるために白をタッチすることだ。このようなパーマネントによる対策は工作員の邪魔をしないために非常に効果的である。

 

Grixis Delver

Grixis Delver
Noah Walker
1st Place at StarCityGames.com Legacy Open on 2/27/2016
クリーチャー(14)
4:《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
2:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
3:《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》
スペル(28)
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《目くらまし/Daze》
4:《意志の力/Force of Will
4:《稲妻/Lightning Bolt
1:《呪文貫き/Spell Pierce》
2:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《二股の稲妻/Forked Bolt》
4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4:《思案/Ponder》
土地(18)
4:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
1:《Tropical Island》
2:《Underground Sea》
3:《Volcanic Island》
4:《不毛の大地/Wasteland》
サイドボード(15)

1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《悪意の大梟/Baleful Strix》
1:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1:《暗黒破/Darkblast》
1:《四肢切断/Dismember》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
1:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
2:《苦い真理/Painful Truths》 

 

 最も《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》を上手く使えるため、グリクシスデルバーが最近一番多く使われている。このパワフルな1マナのカードは追加の相手への干渉手段としてだけでなく、土地の枚数が非常に少ない上に、4枚も《不毛の大地/Wasteland(TMP)》を入れているという土地基盤の多色デッキを回しきるというマナベース面での優位性もたらしてくれる。

 グリクシスデルバーはどんなタイプであっても、使えるうちで最も軽いスペルで相手に対応していきたい。前述した通り、死儀礼のシャーマンが生むマナと合わせて冬の宝珠をヘイトカードとして運用する事が出来る。多くのリストはメインデッキに《陰謀団式療法/Cabal Therapy(PD3)》/《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》パッケージを採用している。その場合は75枚の構成の中心として前面のプレッシャー兼コンボデッキに対する対策に用いられている。

 

Sneak and Show

 クリーチャー(8)
4:《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
4:《グリセルブランド/Griselbrand》

スペル(33)
4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4:《騙し討ち/Sneak Attack》
4:《渦まく知識/Brainstorm
1:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
4:《意志の力/Force of Will
1:《直観/Intuition》
3:《呪文貫き/Spell Pierce》
3:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4:《思案/Ponder》
1:《定業/Preordain》
4:《実物提示教育/Show and Tell》

土地(19)
3:《島/Island》
1:《山/Mountain》
3:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2:《裏切り者の都/City of Traitors》
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3:《Volcanic Island》

サイドボード(15)
2:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
3:《血染めの月/Blood Moon》
2:《残響する真実/Echoing Truth》
1:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2:《赤霊破/Red Elemental Blast》
2:《突然のショック/Sudden Shock》
2:《裂け目の突破/Through the Breach》
1:《紅蓮地獄/Pyroclasm》

 

 

 スニークショーは速い直線的なコンボデッキであるため、対戦相手がどのように止めようとするかに対しての防御を用意すべきだ。《裂け目の突破/Through the Breach(CHK)》でタイミングをズラしたり、《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All(CHK)》で打ち消しを避ける事が出来る。

 コンボをお手軽に決めて勝つのが難しい場合、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》によるカードの質と量のアドバンテージで勝つのが人気だ。《血染めの月/Blood Moon(9ED)》等の重いカードはスニークショーのマナ加速にもフィットしていて非常に魅力的な選択肢となる。

 特に重要な事として、これらのサイドボードに自分が不意打ちを食らわせられないように、コンボデッキを相手にする際はこちらがより速いプランを取らなければならないという事が挙げれられる。

 《コジレックの帰還/Kozilek's Return(OGW)》は《狡猾な願い/Cunning Wish(JUD)》の対象として、また、《全知/Omniscience(M13)》下において《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(MM2)》を唱える場合はその誘発効果も使えるために最近は採用しているリストも時々見られる。

 

U/R Delver

U/R Delver
Jason Zielinski
2nd Place at StarCityGames.com Invitational Qualifier on 6/2/2016
クリーチャー(12)
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4:《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4:《嵐追いの魔道士/Stormchaser Mage》
スペル(32)
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《目くらまし/Daze》
4:《意志の力/Force of Will
1:《はらわた撃ち/Gut Shot》
4:《稲妻/Lightning Bolt
3:《発展の代価/Price of Progress》
4:《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
1:《二股の稲妻/Forked Bolt》
4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
2:《思案/Ponder》
1:《漂流/Set Adrift》
土地(16)
2:《島/Island》
2:《山/Mountain》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4:《Volcanic Island》
サイドボード(15)
1:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
2:《血染めの月/Blood Moon》
1:《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《紅蓮操作/Pyrokinesis》
2:《粉々/Smash to Smithereens》
2:《外科的摘出/Surgical Extraction》
1:《ダク・フェイデン/Dack Fayden》

 URデルバーはグリクシスデルバーとバーンのハイブリッドだ。青いデッキとしての防御手段と速度を持っているが、1つや2つの脅威を最大限に使ってゲームを素早く終わらせることをゴールとしている。結果として、クロックを排除することがバーンスペルを弱くすることにも繋がり、相手をする際に避けられない事となっている。

 《粉々/Smash to Smithereens(MM2)》といったバーンダメージを含んだ妨害カードやクロックを守ることをデルバーデッキは意識している。《極上の炎技/Exquisite Firecraft(ORI)》は最近追加された、青系デッキ、特にミラクルに上手く刺さってくれるカードだ。デルバーデッキは相殺に打ち消されないカードを常に探し続けないといけない。

 

Storm

 スペル(46枚)
4:《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1:《むかつき/Ad Nauseam》
4:《渦まく知識/Brainstorm
4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
1:《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
3:《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
1:《闇の誓願/Dark Petition》
3:《強迫/Duress》
4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4:《冥府の教示者/Infernal Tutor》
1:《夜の囁き/Night's Whisper》
1:《炎の中の過去/Past in Flames
4:《思案/Ponder》
2:《定業/Preordain》
1:《苦悶の触手/Tendrils of Agony》

土地(14枚)
2:《島/Island》
1:《沼/Swamp》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
4:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《Underground Sea》
1:《Volcanic Island》

サイドボード(15枚)
2:《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》
2:《夜の戦慄/Dread of Night》
3:《突然の衰微/Abrupt Decay》
1:《見栄え損ない/Disfigure》
1:《残響する真実/Echoing Truth》
1:《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
1:《クローサの掌握/Krosan Grip》
2:《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1:《虐殺/Massacre》
1:《Tropical Island》

 

 

 

 ストームは様々なバージョンがあり、それぞれ名前まで変わっていることもあるので全てを理解してるわけではない。覚えておかないといけないのは、ストームは打ち消しが殆ど取れないという事だ。時間さえ与えられれば大量の打ち消し呪文相手で相手でも戦う手段がストームにはある。しかし、その代わりにロックカードや前面でのプレッシャーに弱い。これがサイドボードに《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》等への対策として《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》のようなカードが取られている理由だ。

 更に言えば、ストームは《花の絨毯/Carpet of Flowers(USG)》や《ザンティッドの大群/Xantid Swarm(EMA)》によってカウンターをすり抜ける手段も持っている。

 緑タッチが一般的である一方で、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をタッチしている対戦相手に遭遇して非常に驚かされた。対戦相手は除去を殆ど抜いてしまっている上、このデッキの軽いスペル達とも噛み合い、しかも速い。

 

Infect

Infect
Clay Spicklemire
1st Place at StarCityGames.com Classic on 5/15/2016
クリーチャー(12枚)
4:《荒廃の工作員/Blighted Agent》
4:《ぎらつかせのエルフ/Glistener Elf》
4:《貴族の教主/Noble Hierarch》
スペル(29枚)
1:《森の知恵/Sylvan Library》
1:《強大化/Become Immense》
2:《Berserk》
4:《渦まく知識/Brainstorm
2:《輪作/Crop Rotation》
4:《目くらまし/Daze》
3:《意志の力/Force of Will
4:《激励/Invigorate》
2:《呪文貫き/Spell Pierce》
3:《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
3:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
土地(19枚)
1:《森/Forest》
4:《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
4:《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4:《Tropical Island》
1:《不毛の大地/Wasteland》
4:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
サイドボード(15枚)
1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《呪文滑り/Spellskite》
1:《ヴィリジアンの堕落者/Viridian Corrupter》
2:《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1:《意志の力/Force of Will
2:《クローサの掌握/Krosan Grip》
2:《自然の要求/Nature's Claim》
2:《水没/Submerge
1:《外科的摘出/Surgical Extraction》
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1:《不毛の大地/Wasteland》

 

 感染はBoss(訳注:Tom Rossの愛称)の影響で多くのリストが単体でも対戦相手に対処を要求するクリーチャーを多く採用するようになった。感染はクリーチャー主体で、同じカードが被っていてもコンボパーツが有れば有るほど嬉しいデッキだ。

 そのため、青いデッキにも関わらず《目くらまし/Daze(EMA)》や《意志の力/Force of Will(EMA)》といったカードを最大枚数投入しないのが特徴となっている。概ねこれらの3~4枚目は自身より速いデッキを相手するためにサイドボードに取られている。

 もう1つ重要なのは《輪作/Crop Rotation(ULG)》の存在から、各種ユーティリティーランドを使えるということだ。スニークショーに対抗したり、見えないところから墓地対策を出してきたりが出来るのは感染の非常に大きな強みでもある。

 Tom Ross自身はデッキに白をタッチすることをしていないが、《剣を鍬に/Swords to Plowshares(LEA)》を入れるために白をタッチすることはこのデッキの弱点を補えるので人気の選択だ。感染が相手を仕留める場面において、これはとても有用なカードだからだ。

 

Death and Taxes

Death and Taxes
Adrian Throop
1st Place at StarCityGames.com Classic on 6/5/2016
クリーチャー(26枚)
4:《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4:《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer》
3:《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
4:《ルーンの母/Mother of Runes》
4:《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
1:《ヴリンの翼馬/Vryn Wingmare》
2:《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》
4:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
スペル(11枚)
4:《霊気の薬瓶/AEther Vial》
1:《殴打頭蓋/Batterskull》
1:《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
4:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1:《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》
土地(23枚)
11:《平地/Plains》
2:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
4:《不毛の大地/Wasteland》
2:《カラカス/Karakas》
サイドボード(15枚)
1:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《真髄の針/Pithing Needle》
2:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2:《封じ込める僧侶/Containment Priest》
2:《古参兵の武具師/Veteran Armorer》
1:《神聖の力線/Leyline of Sanctity》
1:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1:《暖気/Warmth》
2:《流刑への道/Path to Exile
1:《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》
1:《大変動/Cataclysm》

 

  私は特に#SCGATLで結果を残した《変位エルドラージ/Eldrazi Displacer(OGW)》入りの構築を取り上げようと思う。《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor(TSP)》とのシナジーは信じられないほど強力で、《カラカス/Karakas(LEG)》でのループよりも効率的だ。しかもこのエルドラージの細かいシナジーは他にもある。

 ”白単コントロール”デッキは、主にサイドボードがパーマネントに偏るという点でエルドラージデッキに似た問題がある。特に、《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》と《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben(DKA)》がデッキの中核であることだ。これら両方ともがクリーチャーを使うという方法で相手に干渉しようとしている。

 デスタクは盤面の有利を取りやすく、また、マナを縛る事も出来る。しかし、継続的なクロックを置くことが難しい。カラカスのようなカードがあまり効かないコンボデッキにはこの問題が色濃く出てしまう。

 

Punishing Loam

 Punishing Loam

クリーチャー(11)
4:《闇の腹心/Dark Confidant》
4:《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
1:《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1:《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》
1:《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》

スペル(23枚)
3:《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
4:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
1:《森の知恵/Sylvan Library》
4:《突然の衰微/Abrupt Decay》
3:《罰する火/Punishing Fire》
2:《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》
2:《壌土からの生命/Life from the Loam》

土地(26枚)
1:《森/Forest》
1:《Badlands》
1:《やせた原野/Barren Moor》
2:《Bayou》
3:《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
1:《イス卿の迷路/Maze of Ith》
1:《Savannah
1:《Scrubland》
1:《Taiga》
1:《演劇の舞台/Thespian's Stage》
1:《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
4:《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4:《不毛の大地/Wasteland》
1:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1:《カラカス/Karakas》
1:《暗黒の深部/Dark Depths》

サイドボード(15枚)
1:《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
1:《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1:《再利用の賢者/Reclamation Sage》
1:《窒息/Choke》
3:《虚空の力線/Leyline of the Void》
2:《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1:《情け知らずのガラク/Garruk Relentless》
1:《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2:《思考囲い/Thoughtseize》
2:《毒の濁流/Toxic Deluge》


 
 このデッキについて自信がないのは、私が見つけたリストの中ではあまりサイドボードにバリエーションが見られなかったところだ。4色のツールボックスなデッキの話をするにあたって、そんなことは無いだろうと思うかもしれないが、もしかすると大部分はもう検討され尽くしているということなのかもしれない。

 パニッシング・ロームはBUG続唱やジャンドのような要素を持ちつつ、土地単の要素も持つということで興味深いデッキだ。このデッキにおいて1ターン目に《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》にアクセスすることは盤石な勝利への強い追い風となる。そして違う軸で攻め立ててくるデッキ、あまりスペルをキャストしないマリットレイジコンボ等と戦うのは難しい。サイドボードは多くが一般的なパーマネントで埋められているが、虚空の杯への依存していることから、効率的でない選択肢に制限されている。

 重要なのは、サイドボードの多くがパーマネント、特にクリーチャーが多いことだ。除去がかなり効果的なのだ。また、このデッキは《罰する火/Punishing Fire(ZEN)》や《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》で対処できないパーマネントに対応するのも苦手としている。
 

Burn

Burn
Vikrant Gulati
4th Place at StarCityGames.com Invitational Qualifier on 6/2/2016
クリーチャー(14枚)
4:《ゴブリンの先達/Goblin Guide》
2:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4:《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》
4:《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
スペル(27枚)
2:《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》
4:《火炎破/Fireblast》
4:《稲妻/Lightning Bolt
4:《発展の代価/Price of Progress》
1:《焼尽の猛火/Searing Blaze》
4:《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
4:《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》
4:《裂け目の稲妻/Rift Bolt》
土地(19枚)
7:《山/Mountain》
2:《乾燥台地/Arid Mesa》
4:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
2:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
サイドボード(15枚)
1:《罠の橋/Ensnaring Bridge》
2:《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
2:《難問の鎮め屋/Vexing Shusher》
2:《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
2:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《焼尽の猛火/Searing Blaze》
1:《灼熱の血/Searing Blood》
2:《粉々/Smash to Smithereens》
 
  バーンは直線的なコンボデッキに偽装している。実は、このデッキが勝つために必要なスペルは5-7枚であり、それらは何でもよく、替えが効くものばかりなのだ。そのことにさえ気づけば、このデッキとの対戦は速度で競争するか完全にゲームから締め出すかの2択しかないことが分かるだろう。
 バーンが対戦相手を焼き切るにはそれだけの枚数が必要であるため、非常にパワフルなスペルや、ダメージを与え続けるカードが重要になってくる。
 あまり嬉しくない後手の場合でも対戦相手を素早く倒しきったり、ロック出来るので《灰燼の乗り手/Ashen Rider(THS)》や《罠の橋/Ensnaring Bridge(8ED)》は前者のいい例だ。
 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel(JOU)》や《紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar(SCG)》は対コンボにおいて強いため、サイドボード後のゲームにおいてコンボデッキ側がエンチャントに触ってくるかどうかも含めて議論の余地が有るだろう。
 

Painter

Imperial Painter
Billy Smith
8th Place at StarCityGames.com Invitational Qualifier on 5/1/2016
クリーチャー(16枚)
4:《絵描きの召使い/Painter's Servant》
1:《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
1:《呪文滑り/Spellskite》
2:《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
4:《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
1:《月の大魔術師/Magus of the Moon》
2:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
1:《特務魔道士ヤヤ・バラード/Jaya Ballard, Task Mage》
スペル(25枚)
1:《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》
2:《罠の橋/Ensnaring Bridge》
4:《丸砥石/Grindstone》
3:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
3:《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
4:《血染めの月/Blood Moon》
2:《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
4:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《赤霊破/Red Elemental Blast》
土地(19枚)
1:《大焼炉/Great Furnace》
3:《山/Mountain》
1:《平地/Plains》
4:《古えの墳墓/Ancient Tomb》
4:《乾燥台地/Arid Mesa》
1:《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
3:《裏切り者の都/City of Traitors》
2:《Plateau》
サイドボード(15枚)
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
1:《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》
1:《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
1:《三なる宝球/Trinisphere》
1:《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1:《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1:《デュルガーの垣魔道士/Duergar Hedge-Mage》
1:《難問の鎮め屋/Vexing Shusher》
1:《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1:《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
2:《紅蓮操作/Pyrokinesis》
1:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《摩耗/Wear》
1:《紅蓮地獄/Pyroclasm》
 
 
 インペリアルペインターの最大の強みはメインデッキで出てくる《血染めの月/Blood Moon(8ED)》と《赤霊破/Red Elemental Blast(4ED)》、《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》だ。月に弱いデッキ、特に青いデッキからするとこのマッチアップは悪夢に近い。
 このコンボで偶然にも殺されてしまう方はたまったものではないだろう。
 このアーキタイプでは様々な干渉手段やコンボパーツが多くとれるため、白をタッチする事が多い。
 レガシーの中ではこのデッキのカードパワーはそんなに高くない。月があまり効かないデッキはこのデッキに対して非常に強いだろう。

Lands

Lands
William Laxton
1st Place at StarCityGames.com Invitational Qualifier on 5/15/2016
スペル(25枚)
4:《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
4:《踏査/Exploration》
1:《マナ結合/Manabond》
4:《輪作/Crop Rotation》
4:《罰する火/Punishing Fire》
4:《ギャンブル/Gamble》
4:《壌土からの生命/Life from the Loam》
土地(35枚)
1:《森/Forest》
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1:《Glacial Chasm》
4:《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
3:《イス卿の迷路/Maze of Ith》
4:《リシャーダの港/Rishadan Port》
2:《Taiga》
4:《演劇の舞台/Thespian's Stage》
2:《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
4:《不毛の大地/Wasteland》
2:《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2:《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1:《The Tabernacle at Pendrell Vale》
4:《暗黒の深部/Dark Depths》
サイドボード(15枚)
2:《虚空の杯/Chalice of the Void》
4:《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
2:《窒息/Choke》
1:《溶鉄の渦/Molten Vortex》
1:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
4:《クローサの掌握/Krosan Grip》
1:《カラカス/Karakas》
 
 
 土地単はレガシーの最も良いフェアデッキの1つだ。Jarvis Yuの手によって直近のアメリカ国内のGPでも優勝している。もっとも、最初の数ターンでコンボを決められて倒された側は”フェア”だなんて到底言えないだろうが。
 土地単はマナ基盤を否定する戦術、コンバットを難しくする戦術を得意としている。しかし、カラカスを無視出来る速いコンボデッキに対しては脆弱だ。それ 以外だと、墓地対策と相殺のようなカードがこのデッキはよく刺さる(土地単がサイドに《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》を多く取っているのはこれが理由だ)。

 このデッキのサイドボードの枠の殆どがコンボデッキに割かれている。対戦する際はメイン戦を取れるか、そして《不毛の大地/Wasteland(TMP)》と《イス卿の迷路/Maze of Ith(DRK)》による影響をどれだけ軽減出来るかに勝敗がかかっているだろう。 

Good Luck In Columbus!
 この記事はレガシーの人気なデッキの概観をまとめただけのものだ。こういった方面の記事というものを今までに書いた事が無かったから、何かフィードバックが有れば是非伝えて欲しい。あるいは今週末の”ブレインストーム”にどれだけエキサイトしているのかを教えてくれるだけでもいい!